血液型番組

まだやってますね、血液型の番組。星座や血液型のように、先天的な要素をつかって人をカテゴライズする風潮ははっきりいって好かんのです。科学的な根拠がないから、ということを批判の根拠にする人もいますが僕はまた別の理由で嫌いなんです。
これはゼミの教官から聞いた話なんですけど、その方がロンドンに研究員として出向いていた頃、その教官の奥さんとホームパーティーに出席したようなんです。そこで、奥さんが「A型はこんな人」「あの人はAB型に見える」なんて話をしたそうで、そしてそこでのイギリス人の反応は以下のようなものでした。

「Are You Racist?」

この話を聞いたとき、やはり自ら差別や人権という歴史を乗り越えてきた(完全にはなくなってないかもしれないですが)欧米諸国と、日本という島国の間には血や人種という意識という点で大きな差があるな、と感じました。
なんでも欧米の基準に合わせることが正しいとは思ってません。ただ、血や人種という問題に関しては、世界規模で先人達が血の滲むような(むしろこんな表現では済まないような苦難)想いで意識改革を進めていったのであって、それは大きな財産だと思うんです。こんな風に血液型をカジュアル感覚で扱ってしまう、しかもそれを享楽的に受け入れてしまう人は日本に居る分にはいいと思いますけど、国外に出たときなにかしら気まずい思いをする・させる可能性があると思いますねえ。