ターミナル

ターミナル/監督:スティーブン・スピルバーグ
      主演:トム・ハンクス
         キャサリン・ゼタ・ジョーンズ

あんまし今日はやる気ナシですねー。ちょっと話が長くて(いろんなエピソードを詰め込みすぎ)、だれちゃいました。話のピントがずれてしまったとでも言うんでしょうか。さらに長い割には説明不足・描写不足なところが多くいちいち突っ込みたくなってました。個人的にキャサリン・ゼタ・ジョーンズは非常に美人で見てて涎が出そうだったけど(堪えれてたはず!)、ラブストーリーを持ち込む必要があったのかも疑問ですね。あと男女の気持ちの行き違いみたいなものが全く理解できませんでした。これはもっと大人になってから来いとのことなんでしょうか。あと見ててすごくオシッコしたくなりました。←映画の批評と何にも関係ないですね!と言う感じでしょうか。
とにかく普段ヒルズとかのシネコンに休みの日に映画を見に行くくらいの僕にとっては、あの映画館の空き方の方が作品そのものよりも衝撃でした。今調べたんですけど、これスピルバーグ作品なんですね・・・。うむう、楽しめなかった理由が少しわかったかも。
評価:☆☆★★★(星ふたつ)

まあネタばれというほどでもないんですが、感じたことを。
たぶんスピルバーグは全然こんなことを言わんとしてないと思うけど、
旅って属性の放棄=匿名性の獲得が一つの目的になってることが再確認できました。
映画の中でトム・ハンクスが(というかこの映画に出てくる人のほとんどが)善人であることはわかるんですけど、最後の最後までトム・ハンクスが祖国でどんな立場・職業についてるか、年齢は、家族は、趣味は、思想は、などのような個人を断定するためのコアにあたるような部分についてはほとんど知ることが出来ません。というか描かれてません。
でも、意図的にそういうプロットを組んだのかどうかの判断はつかないですけど(絶対意図してないと思います。5ドル賭けます)、実際に旅のことを考えると、確かにそういった側面はあるよなと。旅行にいったとしても、僕が普段住んでいる場所や属している集団の中で、どんな立場にいるのかは、旅先ですれ違う人々にとっては全くと言っていいほど意味がないわけで、旅人という言葉は個体のようでいて実はその細部の一切を捨象した想像上の集団を念頭において使われる言葉だと思うんです。
個性や属性にこだわらないからこそ、旅は非日常的な空気に満ち溢れていて、それは「旅の恥はかきすて」のような言葉にも見ることができるものですよね。