七人の侍/黒澤明
強い傭兵を雇って村を守るっていうストーリーラインは飽きるほど見てきたけど
その源流がこの映画なんだなって思うと、やっぱり月並みだけど黒澤明はすごいと思った。
仲間を集めるパート/村での作戦立案パート/野武士との戦いパートがあったけど
村パートが一番面白かったかな。落ち武者狩りがばれたあとの菊千代の独演を真似できる
俳優が今いるんでしょうか。
ただ野武士との闘いは、冗長というか同じことの繰り返しが目立った感じがした。
もうちょっと手を変え品を変えやってほしかったけど、でも現実はあんなもん
なのかなあ。黒澤明はリアリティを非常に重視したらしいし。
とにかく見れて良かった、209分の長さもあまり気になりませんでした。

サスペリア/ダリオ・アルジェント
どぎついホラーが見たかったという意味では失敗。怖くないね。
主演のジェシカ・ハーパーは好きなものは好き、嫌いなものは嫌いって感じで
見るほうも好き嫌いが別れそう。僕は苦手系です。
映像が全体的にサイケデリック(赤・青・黄色と原色乱舞)で、しかも部屋の色が
同じシーンでコロコロ変わるのがちょっとわかりにくかった。
あとゴブリンの音楽は確かに怖いんだけど、その前に一言。
うるさいです。
もうちょっと使いどころを考えて欲しかった。
ホラーには静けさと暗さが必要条件だと思っている僕的にはちょっと趣味の違う
作品だったかなあ。