その日気になったニュースを取り上げるとこ。
真面目なのからバカニュースまで、硬軟合わせたものでありたい。

今日はいま大騒ぎのこれ。

小6同級生殺害:
事件前夜のTVドラマで実行決意
 
 長崎県佐世保市の市立大久保小学校(出崎睿子(えいこ)校長
、児童数187人)の6年生、御手洗怜美(さとみ)さん(12)
が殺害された事件で、家裁送致された同級生の女児(11)が、
県警の調べに「テレビのドラマを見て(殺害を)やろうと思った」
と供述していることが分かった。事件前日の5月31日に放映された
ミステリードラマで、カッターナイフで人を殺害する場面
があったという。女児は4日前にも殺害を実行しようとした
と話しており、このドラマが実際にカッターを使った事件の
引き金になった可能性もあるとみて慎重に裏付け捜査を進めている。

計5人の被害者が路上で襲われ、回想シーンも含めて
計8回カッターナイフで切りつけられる場面が放映された。

 女児は県警の調べに「このドラマを見た。
こんなふうにしようと思った」などと供述したという。

 また女児は、1日午後、現場の学習ルームで
怜美さんを椅子に座らせてカッターで首を切りつけた際、
背後から怜美さんの顔面を手で覆っていたことも分かった。
女児は事件の4日前にも殺害を計画していたが
「カッター以外の殺害方法も考えていた」とも供述しているという。

動機については「インターネットの掲示板に(怜美さんに)
嫌なことを何度か書き込まれ、腹が立った」などと話している。
(引用:MSN-Mainichi INTERACTIVE
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20040603k0000e040078000c.html

もういい加減事件のきっかけやら要因やらをテレビだとかゲームだとかAVだとかのせいにするのは止めにしよーぜ。
このテレビドラマは彼女が行動を起こすに至る必要条件、十分条件のどっちでもない。
ただ殺意というものが体の外に出てきたその瞬間たまたま目にしたものがそのドラマであったという話で、彼女自身がそれを一種刷り込みに近い形で深刻なものだったと感じてしまっているっていう説明の方がよっぽど理解しやすいと思うけど。
つまりもしタイミングが違っていれば、彼女は道徳の教科書を読んで殺害方法を考えたのかもしれないんだから。
きっかけなんてのはどうでもいいけど、人の命を奪うという決断をさせてしまった何かの正体を明らかにせねば、といマスコミ、著名人の論調も鼻につく。
そんなもん加害者自身や、その加害者のごくごく身近な世界の不条理が問題であった可能性が高いんだし、言い換えるならケースバイケースなんだからぶっちゃけ、広く賛同をえられる普遍法則なんて出てこないだろ。
そんなもんを議論する時間を使ったり、予定調和の感想しか言えない(もちろんそういう人間も報道番組には必要だが)コメンテーターに大金を渡すくらいなら、被害者やその家族に対して援助をする方がよっぽど感謝されると思いますよ。