ここにきて

昨日も家の事情で大学を卒業できなくなった先輩の話をしました。
今年に入ってから、周囲でいままでの自分の経験したことのない出来事や、また今までのような考え方では解決しようもないような話を持ちかけられることがあります。
思えば、今までは親の庇護のもとにある単なる学生であって、そこにふりかかる問題にしても、その当時は辛いと思えたとしても、やはり自分ひとりの態度や行動次第でなんとか良い方向へと持っていくことができるものでした。それは進学・勉強・部活しかりです。
でも最近自分の身の回りでおこっている出来事は少し質が違う。
自分だけではどうにもできない・かといって自分が何もしないでいいというわけでは絶対にない・考えられる全ての選択肢を吟味したとしても、良い方向への道が存在しているとは限らない、などなど正直八方塞りという言葉で表現せざるを得ないような世界であるわけです。
でも、こういう世界がほんとの世の中・社会であるのではないか、と最近になって思い浮かんだわけで。今までの家族や学生という身分という、中にいるもの全てを守ってくれる殻からむき出しになった自分、そしてその自分が飛び出す世の中というものは、必ずしも幸せや成功が約束されているわけではない。まとまらない。
でも殊に強く思うのは、こんな風に自分の一挙手一投足が周りの人に影響を与えるようになったのも、そして周囲の人の言葉や、それとともに見る喜びや怒り、そして涙に対して、自分自身がこんなに深く感じ入ることができるようになったのも、既に自分が殻の中で戯れる特権を持つ子供でいてはいけない証明なんだろうなあと、バイトもせず、勉強もせず、外に出るのは歯医者とコンビニ、一日の大半は寝てすごす、狭い部屋の片隅で、2月14日に思うことなのであります。今は早く外にでたいです。無力な自分がいやだから。